物理学科から数学科へ
大学物理は、特に学部3年生になると応用の色が濃くなってくる。量子力学、平衡(非平衡)統計力学、流体力学、生物物理学、固体物理学etc. だ。
授業ではこれらは現象論的に導入され、ある程度数字という言語として扱えるようになったら数学的に発展していく。
最初は、純粋な物理現象としてイメージしながら進んでいきながら、そのイメージが困難な抽象性と複雑性を持ち始めると数学サイドの発想から物理は切り開かれていく。
学部での物理教育は場当たり的であり、また、計算機などを使った物理の研究は、無限自由度を説明し得ないという点で方向性に疑念が残る。
量子力学は作用素環、統計力学は離散数学、流体力学は微分幾何学などなど、数学的な始め方はいくらでもあるのだ。
だから、もういっそのこと数学として物理を学んでいこうと思い、大学院の学科を思い切って物理学科から数学科へと変えてみようと思う。
このブログは物理学科から数学科へと舵を切り、どういう変遷を辿るのかを記していこうと思います。